相模原なるほど学校クイズ【8】

前回のクイズは、中学校の部活の手当についてでしたが、今回は高校の時間外勤務についてのクイズです。高校の先生、三太郎さんが作ってくれました。文章問題のようで面白いです。


公立学校の教員には残業手当が支払われないことはご存じと思われます。それでも、県立高校では、入試業務と生徒の指導にかかわる部活、試合、修学旅行などに特殊業務手当が支給されます。前回中学校の部活の手当のお話しがありました。次の場合は、どうでしょうか?ヒントは、B先生です。金額にこだわらず支給方法で考えてみてください。


Q.県立高校のある日曜日のお話です。
A先生は、部活の指導で登校。3時間で終了し、昼前に帰宅
B先生は、文化祭の準備のため、生徒会役員と仕事をする予定でしたが生徒会役員が都合で登校できず一人で午前準備。午後、定期テストの問題を作成し午後6時に帰宅。
この場合、A先生とB先生それぞれに支払われるこの日1日の特殊業務手当は次のどれでしょう。


①A先生には、3200円、B先生には、生徒がくる予定だったので半額1600円支給。テスト作成は生徒の指導に関わりないのでなし。

②A先生には、2700円、B先生には、手当は、一切支給されない。

③A先生には、1900円、B先生には、テスト問題と文化祭準備という生徒に関わる仕事が2つなのでB先生の倍の3800円が支給。


答えは写真の下にあります。



《答えと解説》

答え:②

特殊業務手当は、入試業務を除き、部活、試合、修学旅行の場合、生徒を直接指導しないと支給されません。

テスト問題作成は、もちろん支給されないです。

B先生は、生徒が登校していれば支給されます。

部活の場合、週休日と休日で引き続き3時間以上の場合、2700円が支給されます。平日は勤務時間外1時間以上3時間未満は、500円支給されます。

とても少ないですね。



学校の先生の業務って、本当にさまざまなものがあり、それら全てを勤務時間内で終わらせることはほぼ不可能なのではないかと保護者の立場であっても想像することはできます。ならばせめて、相応の手当てを付けてあげてもいいのに、、、と思います。しかも、今回のクイズでは「生徒と一緒にやるはずだった文化祭準備を急遽1人でやったために支給なし」という例。生徒がやるはずだったことも先生がやらなくてはならなくなったかもしれません。私だったら意地でも校内にいる生徒を捕まえて「生徒の指導に当たっていた」ということにしたくなります。

相模原の子どもと教育を考える会

教育や子どものことをともに考え、語り、行動していく市民、学生、教員、団体を繋げていく取り組みをしています。 給食問題から少人数学級の実現など様々な問題に取り組んできました。 定期的にニュースも発行しています。

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