相模原なるほど学校クイズ【22】

今回は、先生の休憩時間について、サッカー大好きさんがクイズを作ってくれました。

 Q.給食の時間は先生の“休憩時間”である

① ◯ ② ×


答えは画像の下にあります。

《答えと解説》

答え:② ×

解説:先生たちは給食やお弁当指導のため教室で子どもたちと給食やお弁当を食べることが多いです。だからお昼の時間に休憩は取れません。

 では、いつ休憩を取っているのでしょう?

子どもが帰ったあとです。しかし、6時間授業だと16時近くに職員室に戻り、休憩を取ると定時退勤まで15分程度しか時間がありません。そんな中で会議や仕事はできません。だから、休憩時間にやるしかないので、実質休憩時間がない先生たちが多いと思います。

 北欧では、先生たちにお昼の休憩時間がしっかり保障されているそうです。お昼は昼食指導員がいて、先生たちは職員室に戻ってきてお昼を食べることができるそうです。そんな人間的な当たり前の働き方に変えていきたいですね。


子どもたちが配膳をする日本の給食スタイルでは、どうしても指導にあたる先生が必要になりますね。また、給食は食育の生きた教材でもあるため、給食の時間も実は教育の時間なんです。

だからと言って、先生たちの休憩時間がない状態が許されるものではありません。改善が必要ですね。

ところで、先生たちの勤務時間って何時から何時なんでしょう?

学校によって違うそうですが、サッカー大好きさんの勤務校では8:25出勤、16:55退勤だそうです。定時出退勤をしたとしても8時間半休憩なし。一応休憩時間として定められた時間があるそうですが、その時間に会議などが入ることもあり、休憩が取れている先生はほとんどいないそうです。

労働基準法第34条にはこう書かれています。

使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。

これを受けて、文科省の「学校における働き方改革特別部会」でも審議を続けていて、休憩時間についての通知も出しているようですが、現場の状況を考えると実現するには人員が不足していると言わざるを得ないのでしょうね。給食(昼食)の時間が、子どもたちだけでなく先生たちにとってもリラックスとリフレッシュの時間になったらいいな、と思います。

相模原の子どもと教育を考える会

教育や子どものことをともに考え、語り、行動していく市民、学生、教員、団体を繋げていく取り組みをしています。 給食問題から少人数学級の実現など様々な問題に取り組んできました。 定期的にニュースも発行しています。

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