相模原なるほど学校クイズ【23】

全国各地の教育現場から聞こえてくる「教員不足」の声。

解決するためにはとにかく採用をしなければなりません。今回はその採用試験についてのクイズをミィさんが作ってくれました。

 Q. 2023年度から、相模原市の教員採用試験の特別先行区分が増設されます。1次試験を免除される人は、次のうちどの人でしょう。(複数回答あり)

①市内で常勤代替教諭として働いている人

②市外で常勤代替教諭として働いている人

③市内で正規の教員として3年以上働いたことがある人

④市外で正規の教員として3年以上働いている人


答えは画像の下にあります。

《答えと解説》

答え:①市内で常勤代替教諭として働いている人

   ③市内で正規の教員として3年以上働いたことがある人

   ④市外で正規の教員として3年以上働いている人

解説:今までは、他市の経験者や市内の常勤代替で働いている人も、1次試験を一部受けなければいけない形式でしたが、2023年度からは、1次試験が全て免除になるそうです。教員不足を受けての対策であると思いますが、試験の形式を変えるだけでなく、正規教員の採用数を増やし、各学校への配置数を増やさなければ意味がないものになってしまいます。これを機に未配置を無くせるよう、教職員定数の見直しをしてもらいたいです。


私たち保護者には聞き慣れない「常勤代替教諭」とは。

相模原市の常勤代替教諭募集ページにはこのように書かれています。

出産や傷病などで休む教職員の代替者又は学級運営補助者として授業等を行います。

小中学生の保護者であれば、一度は「○年×組担任の□□教諭が▲月から産休に入ります」というお知らせを目にしたことがあるのではないかと思います。その産休等による休暇の間に代理で受け持ってくれる先生のことを「常勤代替教諭」と呼ぶそうです。

今までは、常勤代替教諭として働いてくれていた先生も代替ではなく教員として採用されるには1から採用試験を受けなければならなかったそうですが、その条件が2023年度から緩和されるということですね。

また、市外で先生をされていた方についても1次試験を免除されるとのことで、他自治体で先生をされていた方が相模原近隣に引っ越してきた場合に相模原市の採用試験を受験しやすくなるなど、教員不足を解消する手立てとして有効なものではないかと思いました。

しかし、実情はというと。

『休暇』ではなく年度途中で退職した先生の後任にも常勤代替教諭の方が配置されているそうです。(「後任の先生が配置されるだけマシ」と言われてしまうような状況かもしれませんが)

さまざまな事情により、年度途中で退職や休職をせざるを得ない状況もあると思います。そんな時に慌てて代替の先生を探すのではなく、年度初めから常に人員に余裕のある配置であってほしいな、と感じました。

相模原の子どもと教育を考える会

教育や子どものことをともに考え、語り、行動していく市民、学生、教員、団体を繋げていく取り組みをしています。 給食問題から少人数学級の実現など様々な問題に取り組んできました。 定期的にニュースも発行しています。

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