相模原なるほど学校クイズ 答え&解説

<第1問> 相模原市の公立小中学校は、全部で何校あるでしょう。 

①105校  ②95校  ③85校


答え①105校

2022年4月時点で、相模原市立小学校は70校、同中学校は35校、合計105校あります。 それ以外の公立学校として、2020年4月に開校した義務教育学校「青和学園」があります。「青和学園」は、青根小学校、青根中学校、青野原小学校、青野原中学校の4校が閉校し、義務教育学校に移行したものです。「相模原市立小中学校の望ましい学校規模のあり方に関する基本方針」(平成29年3月発表)によれば、橋本周辺地域では過大規模校、相武台周辺地域と光が丘周辺地域、津久井地域では過小規模校になることが、近年中に予想されています。その方針に伴い2021年8月には、光が丘周辺地域の青葉小を2025年4月をめどに閉校し、光が丘・陽光台・並木の3小学校に再編することを決定しています。

<第2問> 相模原市の小学校では、1クラスの人数は、一番多くて何人でしょう。       ①30人  ②35人  ③40人


答え③ 40人

政府は、2021年2月に公立小学校の1クラスの人数基準を引き下げる法律案を閣議決定   し、2025年度までに、段階的に全学年で1学級35人以下とする方針を掲げています。 22年度現在、小学校1年生から3年生までは、35人以下の学級が実現していますが、小学校4年生から6年生までは、依然として40人以下の学級となっています。4年かけて行うのではなく、一刻も早く少人数学級を実現し、一人一人の児童と向き合える環境を作っていくために、少人数学級の早期実現を求める署名のご協力をよろしくお願いします。(詳しくはニュースNO.4、5)

<第3問> 2021年5月の時点で、相模原市の小中学校では足りない先生の数は何人でしょう。       ①0人  ②5人  ③17人


答え③ 17人

教員が足りず、学校に本来配置するはずの人数を満たせない状態が、全国の小中学校、高    校、特別支援学校で生じています。相模原市は全国の中でも4位と高い割合で教員不足が生じています。2021年5月の時点で、小学校は13人、中学校は4人の教員が足りていません。代替の教員が見つからないので、どの学校も校内でやりくりをし、専科や児童指導、教務主任などの担任を持たない教員が代わりに担任を持ち、業務量が著しく増える事態が生じています。(詳しくはニュースNO.18)

<第4問> 「義務教育は無償」とされていますが、相模原市で「無償」のものはどれでしょう。 全部答えてください。

①教科書代  ②給食費  ③校外学習費(遠足等)  ④教材費(ドリル等)


答え① 教科書代

教科書は全国どこでも無償配布ですが、給食費は市町村によって異なります。相模原市では、年間の給食費は、小学校4600円×11ヶ月=50,600円、中学校デリバリー330円×約180回=59,400円、中学校センター5300×11ヶ月=58,300円が家庭負担となっています。神奈川県内では、箱根町と中井町が小中学校の給食費を無償で提供しています。遠足や修学旅行などの校外学習には、小学校修学旅行約3万円、中学校は約5万円、小学校遠足約2000円がかかります。その他にも、学校で一括購入するドリルや副読本などの費用が集金されています。
(詳しくはニュースNO.19)

<第5問> 教員の、時間外勤務(残業)の手当ては出るでしょうか。

①出る  ②出ない


答え② 出ない

教員の勤務時間は7時間45分と定められていますが、放課後や休日に行う授業の準備やテストの丸付け、児童生徒への対応、保護者への対応などで、超過した時間外勤務については、残業代等は出ません。 教員の仕事内容は多岐にわたり、長時間の超過勤務になる教員が大多数です。超過勤務によって体調を崩し、休職や退職する教職員も年々増えています。
(詳しくはニュースNO.7)

<第6問> 2022年6月現在、神奈川県内で、小学校と同じような“みんなで食べる温かい中学校給         食”が全校で実施されているのは、33自治体中でいくつあるでしょう? 

①10  ②20  ③30


答え② 20

実は神奈川県は、中学校給食実施率が全国最下位。それでも、ここ数年で急激に給食実施自治体が増え、小学校と同じような温かい給食を実施している自治体も増えてきました。 しかし、相模原市、座間市、海老名市、伊勢原市、平塚市、大磯町、茅ヶ崎市、藤沢市、横浜市、鎌倉市、逗子市、葉山町、寒川町の中学校では、まだ全校で温かい給食が実施されていません。 神奈川県で育った方にはよく驚かれるのですが、全国的には約90%の中学生が温かい給食を食べています。相模原市も2026年中に温かい給食へ移行予定ではありますが、1日でも早く実施されるといいですね。
 ※海老名市、葉山町、寒川町は2023年、平塚市は2024年に温かい給食が開始になる予定です。 
※お隣、町田市も2024年度から温かい給食が開始予定です。
(詳しくはニュースNO.1~4、16~21)

<第7問> 子どもが小中学校に入学したら、保護者は全員PTA会員である。 

① ○  ② × 


答え② × 

PTAは保護者(P)と教員(T)の集団(A)の略です。Aは“Automatic”のAではありません。 PTAは希望者が加入する任意加入の団体であり、結成や加入を義務付ける法的根拠はありません。当然、教職員に対しても加入を義務付ける根拠はありません。 相模原市教育委員会は市内の全小・中学校及び義務教育学校に対して、PTAの入退会は保護者の自由意思であることに配慮するよう、周知を繰り返し行っています。 PTA会員の皆さんは、加入届けを出して加入しましたか?退会についての規約はありますか?

 (詳しくはニュースNO.20)


<第8問> 2000年度には、166校あった神奈川県立高校は、今年度何校くらいになっているでしょう。 

①30校程度増えて200校程度になっている。 

②ほとんど学校数の増減に変化はない。

③30校程度減って140校程度になっている。 


答え③ 30校程度減って140校程度になっている。 

県立高校は2000年度から2009年度の「県立高校改革推進計画」で25校削減、2016年度から2027年度の「県立高校改革実施計画(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ期)」のⅠ期で4校削減されました。今年度は140校弱の学校数です。(Ⅱ期は含まれていません) なお、Ⅱ期ですでに2023年度以降の4校の削減が決定(県北地区では相模原総合高校が城山高校に統合され城山高校に新校が設置されます。)。さらに今年の夏にはⅢ期の削減校が発表される予定です。相当数の削減校が発表されるのではないかと危惧されます。
(詳しくはニュースNO.12) 

<第9問> 相模原市の小中学校では、生理用品が急に必要になったとき、どのように提供されているでしょう。

①学校では用意がされていない。

②保健室に申し出るともらうことができる。

③保健室でもらえるが、後日返却する。 


答え② 保健室に申し出るともらうことができる。 

学校によって多少の違いはあるようですが、ほとんどの学校では、生理用品が急に必要になったときは、保健室でもらうことができます。でも、恥ずかしさからもらいに行くことをためらったり、トイレですぐに必要で保健室まで取りに行くことができず、友達に譲ってもらったりすることもあると聞きます。女性なら当たり前に必要なものなのですから、トイレに常備されていれば、必要なときに利用することができるのではありませんか。神奈川の県立高校や川崎市立の中学校では、トイレに生理用品が置かれている学校も増えてきています。
(詳しくはニュースNO.21) 

<第10問> 神奈川県に夜間中学校は何校あるでしようか。

①3校  ②5校  ③8校 


答え ①  3校

神奈川県では、横浜市、川崎市に続き、2022年4月、相模原市に夜間中学[学級] が開校しました。場所は、神奈川県立神奈川総合産業高等学校内で、相模原市立大野南中学校の分校です。入学者は18人で、日本人6人、外国籍12人です。相模原市内10人、他市から8人で、近隣の市からも入学できます。10代から60代までの方が通っています。

(詳しくはニュースNO.6)

相模原の子どもと教育を考える会

教育や子どものことをともに考え、語り、行動していく市民、学生、教員、団体を繋げていく取り組みをしています。 給食問題から少人数学級の実現など様々な問題に取り組んできました。 定期的にニュースも発行しています。

0コメント

  • 1000 / 1000