相模原なるほど学校クイズ【17】

2023年が始まりました。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年最初のクイズは、高校教師の三太郎さんが作ってくれました。

普通科ではなく、専門高校についての問題です。


専門高校の先生の資格

「重機の資格がなくても教員免許で重機の取り扱いを教えることができるのか」

●重機(バックフォー、ショベルカー等)

《問題》

Q. A先生は、担当授業の実習で初めて重機の取扱を教えることになりました。生徒に実習で実技の指導するにはとても危険で専門的な知識が求められるため、※重機の資格を取得することにしました。さて、この場合、資格の講習の扱いは次の①②③のどれでしょう。資格の必要性、受講料、受講日の取り扱いに注目して下さい。

※建設工事で重機を取り扱うためには厚生労働省の指定研修機関で該当する重機の資格を取得することが必要です。バックフォーは、「車両系建設機械」の資格となります。


①重機の資格は必須、受講日は出張扱い。受講料は全額支給。

②重機の資格は取得が望ましい。受講日は研修扱い。受講料は、半額自己負担。

③重機の資格は必要ない。受講日は、年休。受講料は、自己負担。

出張は交通費あり。研修は交通費無し。年休は有給休暇、と理解して下さい。

答えは写真の下にあります。

《答えと解説》

答え:

解説:なんと、教育現場で重機を教える時、該当する教科の教員免許があれば良く、「車両系建設機械」を教員が取得している必要はありません。

専門高校では、専門教育を通じて産業に貢献する人材を輩出すること以上に、人格形成をはかることがひとつの目的となっているのではないかと思います。資格を取得しているかいないかは、生徒自身の専門に対する興味関心を育む基礎になる安全性の指導や授業の深みに大きく関わります。教員は、自主的に時間と費用を費やし自己研鑽をすることになります。また、特別に講師に来ていただいている学校もあるようですが評価は教員がつけることになります。

少なくても資格の位置づけは明確にして教員が必要な資格が取れるよう時間と費用は教育行政が手当すべきではないでしょうか。


専門高校について、全くの無知だった私は、高校で重機の扱いを教えるのかぁ!と、そこから驚いてしまいましたが、さらにそれを教えてくれる先生が資格なしでも大丈夫とのことで、二度ビックリ😲

さらにさらに、先生が資格を取ろうとしたときには講習を受けるために有給を使ったり、受講や試験の費用も自分持ち。一般企業ではどうでしょうか。仕事に必要な資格であれば、会社が受講料も受験料も費用負担してくれることが多いのではないでしょうか。

教育の質に関わる部分だと思いますし、卒業後のスキルや仕事内容にも影響することだと思います。

相模原の子どもと教育を考える会

教育や子どものことをともに考え、語り、行動していく市民、学生、教員、団体を繋げていく取り組みをしています。 給食問題から少人数学級の実現など様々な問題に取り組んできました。 定期的にニュースも発行しています。

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