相模原なるほど学校クイズ【18】

テレビやネットで度々話題になる「教員の働き方改革」。

今回は先生たちの勤務についてのクイズをミィさんが作ってくれました。


 Q.教員の長時間労働の大きな要因となっている「給特法」とは、どのような法律でしょう?

①給料月額に上乗せして、月50時間相当の教職調整額を支給する。

②給料月額に上乗せして、月20時間相当の教職調整額を支給する。

③給料月額に上乗せして、給料月額の4%相当の教職調整額を支給する。


答えは画像の下にあります。

《答えと解説》

答え:③

解説:給特法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)は、1966 年当時の残業時間が月8時間程度であったことから給料月額の4%相当の「教職調整額」を支給する代わりに、時間外勤務手当および休日勤務手当は支給しないとされた法律です。この法律が当時のまま50年以上変わっていません。現状、残業を月8時間で済ませることは難しいです。ぜひ、実態に合った法の改正をお願いしたいです。


給特法の改正を求める先生の声は私も何年も前から聞いていました。#教師のバトン のタグをつけた発信も増え、教員不足は常態化。先生たちも大変ですが、それにより一番影響を受けているのは子どもたちです。

相模原市教育委員会も教職員の働き方改革に取り組んでいます。

学校からこのような通知を受け取ったご記憶のある方もいらっしゃるかと思います。

相模原市では、教職員の超過勤務時間が月45時間になることを目指しています。でも、給特法は残業は8時間程度として制定されていますね。どれだけ働き方の見直しをしても、「残業代が出ない」という事実は変わりません。であれば、法改正も同時に目指していかなければならないのではないでしょうか。


相模原市の学校では出退勤はパソコンで管理しているそうです。最近、学校に用事があり、勤務時間外だとは承知の上で下が電話をかける機会がありました。話したかった先生は「今日はすでに退勤している」とのことで、他の先生に用件を伝えて電話を切ったのですが、その件に関して、土曜日に学校から携帯電話に着信がありました。お休みの日なのに申し訳ない、と思いながら話していたのですが、話す途中で「今日は私は出勤していないのでわからない」と言う先生のご発言。携帯電話にかかってきていたので、着信の電話番号が学校からであることは明らかです。

出勤していないことにしたり、退勤したことにしていると言う現状ももしかしたらあるのでは?それにより「超過勤務が減った」としているのでは?と疑わずにはいられない出来事でした。


ところで、教育委員会が作った「学校現場における業務改善に向けた取組方針」では令和4年度までが計画期間です。この令和元年から今年の3月までにどれだけ改善されているのか、しっかりと検証の上で、より良い教育環境を整えるための次の計画を立てていただけると嬉しいです。

相模原の子どもと教育を考える会

教育や子どものことをともに考え、語り、行動していく市民、学生、教員、団体を繋げていく取り組みをしています。 給食問題から少人数学級の実現など様々な問題に取り組んできました。 定期的にニュースも発行しています。

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