相模原なるほど学校クイズ【20】
当会のニュースでも度々取り上げる教員不足の問題。2022年12月に報道された、市内の公立中学校でのクラス編成のための資料に関する問題も、元を辿れば教員不足が原因の一つではないかということが、ニュース最新号でも語られています。
では、実際にどのくらい先生が不足しているのかをクマさんがクイズにしてくれました。
Q.いま、教員不足が問題になっています。
文部科学省は、2021年4〜5月に公立小中学校・高等学校・特別支援学校の教員不足について、初めて全国規模での実態調査を行いました。
その結果、どれくらいの教員が不足していることが判明したでしょうか?
①約200人 ②約500人 ③約2000人
答えは画像の下にあります。
《答えと解説》
答え:③ 約2000人
解説:文部科学省が2021年に行った「教師不足」に関する実態調査で、4月時点で全国2558人、2021年5月時点で2065人の教員不足が明らかになりました。(相模原市では14人の不足)
公式の調査結果ではありませんが、2022年5月には、さらに増加して、2800人の教員が不足しているとの情報があります。また、年度途中で傷病休暇、育児休暇を取る教員、退職する教員もいて、更に増えている可能性があります。
「担任が配置できない」
「教科の先生がいない」
「育休の代わりの先生が見つからない」
この状況は、教員の働き方はもちろん、子どもたちにも影響が出る大きな問題です。
教員不足を改善するために、教員の働き方改革、定数増、教育予算の拡充など、国を挙げての対策をしてもらいたいところですが、教育関連のニュースを見るたび、もっと現実と現場の声に寄り添って欲しいなぁと思います。
クマさんが上げてくれた「育休の代わりの先生が見つからない」という例、実は私の子どもも経験しました。もう7年も前のことです。それから改善することなく、状況は悪化するばかりの現実にちょっとクラクラしてしまいます。
しかし、教員不足の深刻さは市議会にもしっかり伝わっているようで、相模原市議会から、国会、内閣に向けて2022年9月に「国による義務教育財源の保障及び教育の機会均等と水準の維持・向上並びに行き届いた教育の実現を求める意見書」が提出されています。
教員不足の原因は教育予算の少なさ。それにより教員志望者が減るという悪循環。
教育予算を上げるために私たち市民にできることを考えて行動していきたいですね。
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