相模原なるほど学校クイズ【25】
新型コロナウイルス感染症の拡大が始まって3年ほど経ちました。学校や家庭での予防や対応にいままで追われてきましたが、2023年5月から「5類」に移行するなど、対応に緩和が見られます。
しかしここ数年マスクの着用や手洗い、うがいの定着から抑止されてきていたと思われたインフルエンザが流行しています。
季節性インフルエンザが理由の学級閉鎖が相模原市立の小学校で1月17日から実施されました。市内公立小中学校での学級閉鎖は2020年2月末以来およそ3年ぶりとなります。19年度に362クラス、20年度に248クラスで実施されましたが、直近では2020年2月28日〜3月2日の中央区の中学校で閉鎖されたのが最後で、約3年ぶりの学級閉鎖となりました。
今回は、このインフルエンザによる学級閉鎖の基準について、クイズです。(出題者:クマ)
Q. インフルエンザによる学級閉鎖の基準は、次のうちどれが最も適するでしょうが?
①学級の半数の生徒が欠席
②学級の3分の1の生徒が欠席
③基準は明確に定められていない。
《答えと解説》
答え:③基準は明確に定められていない
解説:インフルエンザなどの学級閉鎖の基準は、明確に定められていません。保健安全法では、「学校の設置者は、伝染病予防上必要があるときは、臨時に、学校の全部又は一部の休業を行うことができる」とされているのみです。
一般的には、欠席率が20%くらいを超えると、学級閉鎖が検討されることが多くなっています。
相模原市教育委員会学校保健課は、インフルエンザによる学級閉鎖となる基準を、インフルエンザの罹患確定者と38度以上の発熱や咳、鼻水、鼻づまりなど急性呼吸器症状での欠席者が、合わせてクラスの人数の20%以上となった場合、学級閉鎖と定めているとのことです。
インフルエンザの出席停止期間は、学校保健安全法で「発症した後5日、かつ解熱した後2日を経過するまで。ただし幼児(幼稚園児、保育所児)においては、発症した後5日、かつ解熱した後3日を経過するまで」が目安とされています。
発症した翌日を1日目と数えるので、たとえば2月1日に発症した場合、2月4日までに解熱すれば、2月7日から登校できます。幼稚園児・保育園児の場合は、2月3日までに解熱していれば、2月7日から登園できます。ちなみに、インフルエンザは発症する24時間前から発症後3日くらいまでの期間が、もっとも感染力があるとされています。
私の勤務する学校の生徒や、友人のお子さんがインフルエンザに罹患するなど、今年はインフルエンザの流行が身近に感じられます。皆さんも体調に気をつけて、この冬〜春を乗り切りましょう!
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