相模原なるほど学校クイズ【37】

関東も先週梅雨入り。傘をさして登下校する子どもたちの姿を目にします。

片手が傘で塞がっているなら、少しでも荷物は軽い方がいい。(晴れていても軽い方が嬉しい)では、相模原市では荷物を軽くするためにどんな対策が取られているのでしょう。

 しろいゆきさんがクイズにしてくれました。


 Q. 相模原市の学校では、置き勉(勉強道具を学校に置いて帰ること)ができる。 

 ①○ ②×

答えは画像の下にあります。

《答えと解説》

答え:①

解説:市内斉一の決まりのようなものはありませんが、学校ごとに子どもたちの状況や学習での扱いなどに配慮して置き勉ができます。ほとんどの学校で、特に禁止しているわけではありません。

私の勤務校では、学年ごとに学校に置いたままにしておく教科書や教具等をおおむね決めています。

低学年では、生活、図工、体育、書写、道徳の教科書、鍵盤ハーモニカ、探検バッグ、絵の具セットは学年室のロッカーなども利用して置いています。高学年は、教科が増え教科書も分厚くなり、資料集やプリントを閉じて保管するファイル等もあり、おいて置くものも多くなります。理科や社会、家庭科、外国語の教科書、資料集やワーク、習字セット、裁縫セット、音楽セット(教科書、ファイル、リコーダーを手提げに入れて持ち運びしやすくしているもの)も置いています。

もちろん、学期末や宿題が出たときには持ち帰ります。また、絵の具セットや習字セットを使ったときは、家庭できれいにするために持ち帰ります。重いので、パレットだけとか筆だけの場合もあるようです。

必ず持ち帰ってほしいものに、筆箱や連絡帳があります。鉛筆を削ってくる、家庭で予定を確認する、自立の一つとしてできるようであって欲しいです。

知り合いが勤務する中学校では、「自分で考えて置き勉をする、条件は自分が置いて良い場所に入る分だけ」ということにしているそうです。予習が必要な英語などの教科、宿題、試験勉強に必要なものは自分で選んで持ち帰る生徒が多いとか。自立した判断力をとの指導なのだと思います。もちろん、各学校や地域の子どもたちの状況に合わてのことなので、「全市一律の決まり」で行うことではないですね。

最近は、タブレットPCの持ち帰りのために、置き勉をする学校もあるようです。近い将来、全ての子どもが全ての教科でデジタル教科書使用ということになれば、学校への持ち物もかなり変化すると思いますが、当面は子どもの負担軽減を配慮しながらの「置き勉」です。


近年、「ランドセルが重たい問題」はテレビ等のメディアでも取り上げられることが増えてきたと思います。教科書も大きくなり、それに合わせてランドセルそのものも昔に比べて大きくなっているんですよね。

私は仕事で複数の小学校の子どもたちと関わっているのですが、学校によってランドセルの重さが違うことを実感しています。同じ学校でも学年が変わると重さが変化することも。

学校ごと、先生ごと、それから子ども自身の性格等によっても置き勉の仕方は違うのかもしれませんね。

中学校は教科書等に加えて、部活の道具やお弁当(給食を利用していない場合)など、小学生よりもさらに大きな荷物を持って登下校しています。学区も広くなるため、登下校にかかる時間も長くなります。

置き勉を上手に利用して、少しでも負担なく登校できるといいですね。


子どもたちの負担を小さくするために保護者としてできることは、ランドセルの肩ベルトの長さの調整など、マメにチェックをしてあげることでしょうか。

こちらのサイトに有効な対策が紹介されていました。他にもメーカー各社のサイトにも様々な対策が載っています。

それから、ランドセルそのものを軽いものにしたり、リュック型のものにしたりなどの工夫をしている自治体も。そういったものの導入を呼びかけることも市民としてできることの一つだと思います。

相模原の子どもと教育を考える会

教育や子どものことをともに考え、語り、行動していく市民、学生、教員、団体を繋げていく取り組みをしています。 給食問題から少人数学級の実現など様々な問題に取り組んできました。 定期的にニュースも発行しています。

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