相模原なるほど学校クイズ【48】
2020年から始まった、小学校での英語の授業。
実施から3年が経ちましたが、その効果や実態はどのようになっているのでしょうか。
今回は、小学校での英語の授業に関するクイズをサッカー大好きさんが作ってくれました。
Q.小学校で学習する英単語数はいくつくらいあるでしょう?
① 約100
② 約400
③ 約700
答えは画像の下にあります。
《答えと解説》
答え:③ 約700
小学校の指導要領では、600〜700の英単語を学習すると定めている。実際は、700〜800に対応した教科書になっているそうだ。
これを前提に中学校で進められると大変なことになる。小学校では、書けることではなく、英語に触れてコミュニケーションが取れることを目指している。
指導要領では、外国語を学ぶ目的は
- 外国語を通して,言語や文化について体験的に理解を深め,日本語と外国語との音声の違い等に気付くとともに,外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しむようにする。
- 身近で簡単な事柄について,外国語で聞いたり話したりして自分の考えや気持ちなどを伝え合う力の素地を養う。
となっている。
また、外国語を教科として小学校で学ぶことで「英語嫌い」を増やさないか、発達段階に相応しいのか、日本語もままならない中で外国語を学ぶことで混乱するのではないかと言った声もある。先生たちの持つ教科も増え、多忙化に拍車をかけている。
大切なことは、外国語嫌いを小学校の段階で作らないこと、大人も子どもも焦らないことである。
私自身、英語がわかるようになったのは文法を習った高校だった。それまではほぼ丸暗記。なんの意味があったのだろうと今でも思う。
2020年から始まったということは、今の中学生はみんな小学生のときに英語の授業を受けているということになります。
市内の中学校に通う生徒に、小学校で英語をやっていたことによって中学校の英語はわかりやすくなってるかどうか聞いてみたところ、
「小学校と中学校で全然違うことをやるから、よくわからない」
と話してくれました。
保護者の方にも聞いてみたら、小学校では「can」「will」などの助動詞を使ったコミュニケーションで会話や発表をしていたのに、中学校に入ったら文法などの勉強が入り、習っていない助動詞は使えなくなったり、助動詞とbe動詞の使い分けなどで混乱をしている様子だという話を聞かせてくれました。小学生の時は「英語は楽しい!」と言っていたのに、2年生になった今は「英語は苦手」と言うようになってしまったそうです。
せっかく小学校で「英語嫌い」にしないように頑張ってくれても、中学校でそれを台無しにしてしまう。もちろん、中学校の先生に問題があるとは思いません。小学校から中学校への移行や引き継ぎがまだうまくいっていないのかな、と思いました。
保護者としては、今の中学生は実験台にされちゃったかな、、、と思わざるを得ないのですが、今年度の全国学力テストは、神奈川県及び、相模原市は全国平均を上回る結果。神奈川県や相模原市の先生方は頑張ってくれたんだな、と思っています。
ところで、英語の授業が始まるにあたり、2017年頃、相模原市では「英語教育の予算に回すため」として、いくつかの学校事業等が廃止されました。(案は出たものの廃止に至らなかった事業もあります)
そのことについてのクイズはまたどなたかに作っていただきましょう。
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