相模原なるほど学校クイズ【54】

みなさん、夜間中学って知っていますか?夜間の定時制高校とはまた違う、夜間に授業を行う公立の中学校です。

様々な理由により中学校で十分に学ぶことができず、学び直したいという人のための学校です。

  • 義務教育を修了しないまま、学齢期(16歳以上)を経過した人
  • 様々な理由により十分な教育が受けられないまま中学校を卒業した人
  • 外国籍等で日本の義務教育に相当する教育を受けていない人

このいずれかに当てはまる人は入学することができます。

 2022年4月、相模原市に中学校夜間学級が開校しました。大野南中学校分校として中学校の先生たちが指導にあたられています。場所は相模大野駅近くの神奈川総合産業高校の教室を利用しています。

平日の夜の時間帯に中学校と同じ教科を学習します。1日あたり4時間の時間割が組まれています。17時頃に登校し、21時頃の下校といった日課になっています。自習をしたり、先生に質問したり、食堂を利用するために16時頃から登校することができます。現在30名ほどの生徒さんがこちらで学んでいるとのことです。

ここで問題です。

 Q.神奈川県内の公立の中学校夜間学級は何校あるでしょうか?

① 30校 ② 13校 ③ 3校

答えは画像の下にあります。

《答えと解説》

答え:③ 3校

解説:神奈川県内の中学校夜間学級は、相模原市に1校、横浜市に1校、川崎市に1校と、県内の政令指定都市3市に1校ずつ配置されています。(2023.10月現在)

相模原市の大野南中分校には、相模原市在住の方の他に、横浜・川崎市以外の市外の方が入学されています。遠方からバスや電車を乗り継いでいできたり、仕事帰りで登校される方もいるようです。

以前は神奈川県にはもっと多くの夜間中学があったとのことですが、段々と数が減っていって、今では政令市に1校ずつという形になっています。

 公立中学校の設置以外でも、自主夜間中という形で、ボランティアの方々が市の施設などで学びの場を提供してくださっています。

私は先日、自主夜間中学「あつぎえんぴつの会」主催の講演会に行ってきました。

会の運営をされている方の思い、実際に学ばれている方のお話などを伺って、「学ぶ」ということを本当に大切にしなくてはと思いました。

相模原市にも自主夜間中はあります。相模原国際交流ラウンジで小中学生、高校生、外国籍の方など、たくさんの方々が学ぶために集まっています。私は以前まで学校の外でこういった学びの場が持たれていることをあまり知りませんでした。ぜひ多くの方々に知っていただき、必要な方に広がってくれたらいいなと思います。


今週は夜間中学についてのクイズをくまさんが作ってくれました。

相模原市の夜間学級のホームページはこちら↓


ブログで学習の様子を知ることができます。

大野南の夜間学級の生徒同志の出会いについて、47NEWSで取り上げられています。


大野南中学校分校夜間学級の来年度入学のための説明会の最終回が今月13日に開催されます(説明会参加申込締め切りは11日)。相模原市のホームページから各言語のチラシをダウンロードすることができます。必要としている方に情報が届きますように。


くまさんが解説の中に入れてくれたあつぎえんぴつの会の活動については、タウンニュースに記事がありました。

相模原の自主夜間中学については、相模原市子どもの居場所ホームページに詳しく掲載されています。

何歳でも、どの言葉を使っていても、学びを求める人が学ぶことができる場が増えることを願っています。

相模原の子どもと教育を考える会

教育や子どものことをともに考え、語り、行動していく市民、学生、教員、団体を繋げていく取り組みをしています。 給食問題から少人数学級の実現など様々な問題に取り組んできました。 定期的にニュースも発行しています。

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