相模原なるほど学校クイズ【77】

新年度が始まり1ヶ月が過ぎました。

慣れた方も疲れが出ている方もいらっしゃると思います。

無理なく楽しめる範囲で過ごしていきましょうね。

今回は、ちょっと気になる先生たちのお給料に関するクイズをサッカー大好きさんが作ってくれました。


 Q.先生たちに残業代は出ているのでしょうか?

① 出ている

② 出ていない


答えは画像の下にあります。

《答えと解説》

答え:② 出ていない

解説:残業代の代わりと称して月給の4%が支給されていますが、例えば月30万をもらっている先生はいくら働いても残業代は12000円です。過労死寸前の残業時間の先生たちはいくら働いても4%しかでない「定額働かせ放題」パックです。公務員なんだから当たり前と思う方もいると思いますが、民間も公務員も同じ人間で、同じように生活があります。

以前は、民間より公務員のほうが給与が高いと言われており、公務員の給与は民間の平均並みになりましたが、民間はきちんと残業代を払っているにも関わらず、先生たちには支払われません。

政府の中央教育審議会で答申が出されましたが、4%からの10%にされるものの12000円から30000円になるだけでいくら働いても残業代は出さないという結論が出されました。なぜ政府は残業代を出さないのでしょう?先生がブラックと言われ、成り手が減っていくのもわかる気がします。みなさんはどう考えますか?


「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」いわゆる「給特法」というやつですね。(前から知っているように書いてみましたが、このクイズを担当するようになったことで覚えた法律です)

学校がブラックな職場であることは知られていますが、残業代が出ていないということはあまり知られていないのではないでしょうか。

では、相模原市の先生たちはどのくらい残業をしているのかというと、学校現場における業務改善に向けた取組方針にこちらの表が記載されています。

相模原市の「学校における働き方改革宣言」には、「すべての教員が 1 か月の超過勤務時間が45時間以内になることを目指しています。」とあるのですが、実際は中学校の先生の残業時間は平均でさえその目標を達成できていません。15%もの先生が月に80時間の残業をしています。

それに対して「調整額」として支払われているのは月額の4%という定額。

相模原市で経験年数30年の教育職の給与月額平均は423,260円だそうなので、その4%は16930円。それを80時間で割ると、211円。答申通り10%に変わったとしても月額42326円、時給にすると529円。目標としている45時間で割ったとしても940円なので最低賃金に満たないんですよね。

相模原市は保護者・地域に向けて「学校における働き方改革宣言」を発信しています。そこには、教職員の勤務時間が8:30〜17:00であることも示されています。私たち保護者にできることは、まずはこの勤務時間を知り、先生方の時間外勤務(早出も含む)が少しでも減るよう協力できることろは協力することではないでしょうか。それにより、先生方に余裕が生まれれば、子どもたちの教育環境の改善にもつながると思います。


相模原の子どもと教育を考える会

教育や子どものことをともに考え、語り、行動していく市民、学生、教員、団体を繋げていく取り組みをしています。 給食問題から少人数学級の実現など様々な問題に取り組んできました。 定期的にニュースも発行しています。

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