相模原なるほど学校クイズ【52】
2学期は学校行事の多い学期ですね。
運動会や音楽会など、各学校で練習に取り組んでいることと思います。
今週はそんな学校行事等に関するクイズをしろいゆきさんが作ってくれました。
Q.相模原市の公立小学校で、必ず行わなければいけないことは、どれでしょう。(複数あり)
① 入学式 ② 卒業式 ③ 遠足
④ 修学旅行 ⑤ 運動会 ⑥ 連合運動会
⑦ 風っ子展 ⑧ 通知票の作成 ⑨ 道徳の授業
⑩ 3年 SDGsツアー ⑪ 6年 国会見学
⑫ 4年 清掃工場見学 ⑬ 出席簿の作成
答えは画像の下にあります。
《答えと解説》
答え:⑥ 連合運動会 ⑦ 風っ子展 ⑨ 道徳の授業
⑩ 3年 SDGsツアー ⑬ 出席簿の作成
解説:①~⑤(入学式、卒業式、遠足、修学旅行、運動会)が必ず実施しなくてもよい行事だということには、驚いた方も多いと思います。「儀式」や「遠足的行事」、「体育的行事」等は、子どもたちの主体性や人と関わる力を育む場となる特別活動です。でも例えば、入学式でなくても、入学お祝い会として行うことは可能です。子どもたちのアイデアによる企画や進行を通して、力を付ける場になるように、支援指導していけばよいのです。卒業式も同様。ただし、卒業証書だけは必ず渡す、ということが法的には必須です。
③遠足、④修学旅行の「校外学習」も実施は学校ごとに決めることであって、行き先も、泊数も他校に合わせる必要はありません。近隣の学校の様子を見ることは、よくありますが。
⑥連合運動会、⑦風っ子展は、市が移動のバス代や使用する会場費を負担しているので、強制ではなくても予算消化しなければもったいない。
⑧通知票(あゆみ)は、必ずしも作成しなくても良いものです。保護者に学習状況を伝えることは必要ですが、口頭、文章などもあり。点数や記号でなくても良い訳です。最近は、年1回くらいは個人面談で伝える学校も増えています。
⑨道徳は数年前に教科化されましたが、これは学習指導要領に年間35時間を決められているので、授業しなければなりません。ただ、「道徳」の名称に限るものではなく(例 心の時間とか)、教科書を絶対使わなければならないものでもありません。
⑪国会見学、⑫清掃工場見学は「社会科見学」です。学校によって実施するかどうかは自由です。
⑬出席簿は、法的に公簿として残しておくことが必要なものです。
これらの行事を当たり前のように行っている小学校が多いのですが、法的に根拠があるもの以外は、学校ごとに実施するかどうか、内容をどうするか、やり方をどうするかなど、決めることができます。
先日観た、映画「夢見る小学校」によれば、決断のキーマンは、校長先生のようです。
学校ってやらなくてもいいことを結構やってる、ということは知っていたのですが、こう並べてみるとなんというか・・・圧巻ですね。
やらなくてもいいとはいえ、おそらくその全てにねらいはあるのだと思いますが、ただ慣習として続けちゃってるものもあるのではないのかなぁ、などとも思ってしまいます。
「夢見る小学校」は私も観たのですが、子どもたちの自主的な発想や行動により「何をするのか」を子どもたち自身で決めていく姿にこれから求められる教育を見た気がしました。さまざまな行事を慣習として続けているのだとしたら、「この行事、本当に必要?」と一度見直してみてもいいかもしれませんね。
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