相模原なるほど学校クイズ【62】

今回はみぃさんがクイズを作ってくれました。


冬の寒さを感じる今日この頃ですが、冬といえばスケート!相模原市の多くの小学校では淵野辺公園内の銀河アリーナのアイススケート場を利用し、スケート教室に参加しています。私の勤務校でも4年生が先週行きました。

今回は相模原市民、学校が利用し、親しんでいる銀河アリーナについての問題です。

 Q.銀河アリーナは夏はプール、冬はスケートが楽しめる運動施設として1991年の開業されました。開設から30年以上が経ち、老朽化などが懸念され、運営方法について議論されています。現時点での市の方針は次のうちどれにあたるでしょうか?

① 一部改修

② 全面改修

③ 運営を終了する


答えは画像の下にあります。

《答えと解説》

答え:③ 運営を終了する。

2023年9月の市議会にて本村市長が多額の改修費や施設運営の点から、銀河アリーナの存続は難しいとの方針を明らかにし、2027年3月末をもって運営を終了するとしています。正式決定はまだされていませんが、今後の市議会で決定する見通しとタウンニュースなどで報じられています。

市の財政運営の立て直しの難しさはあると思います。しかし多くの相模原市民、子ども達が利用し、大切にしてきた施設が無くなる方向性であるということは寂しく、悲しく思います。多くの存続を求める署名活動も行われているようです。市議会には市民の声を聞き、慎重かつ適切な判断をしてもらえることを願います。


みぃさんの解説にしろいゆきさんが補足してくださいましたので、そちらも掲載します。


銀河アリーナができる前は、向ヶ丘遊園や相模湖ピクニックランド、南区の行幸道路沿いにあった民間のスケートリンクで、スケート教室が行われていました。その時は、バス代や入場料が家庭負担だったかと思います。銀河アリーナでのスケート教室は、家庭負担はありません。


みぃさんの解説にあるタウンニュースの記事はこちら。


9月議会では銀河アリーナの今後について、多くの議員さんから質問がありました。本村市長の答弁の一部を転載します。

銀河アリーナは、施設の老朽化に加え、特定天井などの課題があるため、再利用については慎重に検討する必要があります。こうした状況を踏まえるとともに、他の用途への改修に要する費用や市民意見等を勘案し、来年度中を目途に、施設の方向性について検討してまいります。(2023年9月5日 立憲民主党 桜井はるな議員の代表質問への答弁)
銀河アリーナの運営費についてでございます。令和4年度の指定管理料については、年間約1億7,000万円です。サウンディング型市場調査に参加した事業者からは、市が必要な修繕を行った後、利用料金を値上げし、通年利用を10年間運営した場合の提案があり、その際の市の費用負担は年間約7,000万円でした。また、平成30年度に行った市場性調査では、市の負担でアイススケート場を新規に建設し、民間事業者が管理、運営した場合は、利用料金収入のみで運営が可能との試算でした。(2023年9月4日 民主みらい・無所属・地域政党さがみはら 榎本揚助議員の代表質問への答弁)

お金のことだけを考えると、廃止1択でしょうね。

でも、銀河アリーナが担ってきた役割を考えると、「お金がない」と言う理由で廃止にしていいものでしょうか。

私も相模原の小学生だったので、銀河アリーナのスケート教室に行きました。家族や友達とも行きました。親になってからは、子どもを連れて遊びに行きました。

そんな馴染みのある施設です。

銀河アリーナ廃止の案が含まれる行財政構造改革プランのパブリックコメントでは、銀河アリーナの存続に関する意見が市内外から1500件近く届きました。パブリックコメントや署名等の意見を受けて、行財政構造改革プラン第2期の案にはこのように記されています。

設備の老朽化により維持管理に多額の経費が掛かるため、公共サービスとしての必要性等を踏まえ、公の施設として廃止を含めた検討を行った結果、現在の建物によるサービスの提供は令和8年度で終了し、今後は、民間アイススケート場の可能性の検討を実施することとしました。 

市としてはアイススケート場の運営をやめるとされています。もし民間で新たな施設を建設・運営できたとして、そうなると小学生のスケート教室は銀河アリーナができる前と同じく有料になるのでしょうか。(今年10月から相模原市は市内在住の小中学生の公共施設利用料を無料にしています)

行財政構造改革プラン第2期(案)については現在パブリックコメントを募集中です。

民間運営になったとしても、スケート教室や子供が利用するときの優遇などを続けてもらいたい、などの意見を送ることもできると思います。一言でもいいので、ぜひ意見を送っていただきたいです。


相模原の子どもと教育を考える会

教育や子どものことをともに考え、語り、行動していく市民、学生、教員、団体を繋げていく取り組みをしています。 給食問題から少人数学級の実現など様々な問題に取り組んできました。 定期的にニュースも発行しています。

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