相模原なるほど学校クイズ【67】

2週間、更新が滞ってしまい、3週間ぶりの学校クイズです。

今回は中学校教員のくまさんが「職場体験」についてのクイズを作ってくれました。


 Q.私の勤務校では、先日2年生の職場体験学習がありました。相模原市の職場体験活動は、どのように行われているでしょうか?(複数回答あり)

①市内の施設・企業・事業所などで職場体験を行う。

②職業調べ、発表などを行う。

③職業講話を聞く。

④キッザニアに行く。


答えは画像の下にあります。

《答えと解説》

答え:① ② ③ ④ 全て

解説:かつては①の市内の施設・企業・事業所などで職場体験を行う形をとる学校が大多数でしたが

コロナ感染症の流行以降、各校で調べ学習を行なったり、講話を聞いたりと実施の仕方が変わっています。私の勤務校では2年生全員でキッザニア東京に行き、職業体験を行いました。

キャリア教育の一環として設定されている職場体験学習ですが、必要性と、様々な負担とを考えると、実施方法については課題があると感じています。



くまさんに確認したところ、「校外学習」を兼ねてキッザニアに行ったとのこと。

「キッザニアに遠足」って、なんだか幼児向けなイメージを持っていましたが、キッザニアには中学生向けのプログラムもあるそうです。

キッザニアまでのバス代、入場料、昼食代で1人1万円ほど負担したということです。

私の娘が職場体験に行くときに交通費や必要物品(うちの場合は新しい靴の購入を要請されました)が自己負担だということに驚いたのですが、学年全体一律で1万円というのも驚きです。


ところで、時々耳にするものの、あらためて考えるとよくわからない「キャリア教育」。

相模原市のホームページのキャリア教育リーフレットを見てみましょう。

キャリア教育とは「社会的・職業的自立に向けて必要な資質・能力を育む教育」だそうです。

相模原市のキャリア教育は「さがそうみらいプロジェクト」と名付けられています。

「さがそうみらいプロジェクト」では、学校・地域・家庭・行政が一体となって子どもたちを育てていくことを推進しています。


うーん。

では、遠くキッザニアまで行って職業体験をすることは相模原における「キャリア教育」と言えるのでしょうか。

くまさんが作ってくださった今回のクイズを見て、当会のLINEグループで「キャリア教育は職業教育ではない」という意見も出ていました。キッザニアの中学生向けプログラムが単なる職業教育で終わっているものではないとは思いますが、相模原市の目指すキャリア教育として適しているのかは疑問に思います。


コンビニやスーパーで職業体験中の中学生を見かけたことがある方もいらっしゃると思います。中学校の職業体験について、皆さんはどのように感じていますか?

相模原の子どもと教育を考える会

教育や子どものことをともに考え、語り、行動していく市民、学生、教員、団体を繋げていく取り組みをしています。 給食問題から少人数学級の実現など様々な問題に取り組んできました。 定期的にニュースも発行しています。

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