相模原なるほど学校クイズ【81】
高校の図書室って、その学校の特色を表していると思います。特徴的な授業をしている学校にはその授業に関する書籍も置いてあったり。普段の授業やテストの時に生徒たちが活用してくれていたらいいな、と思っています。
今回は県立高校の図書費についての問題を三太郎さんが作ってくれました。
高校クイズ図書費part2
今回は2回目の県立高校図書費のクイズです。
※1回目はこちら→🔗
神奈川県立高校の各校への県費図書費はとても少ないお話は、かつてクイズにもお出ししました。
Q.さて、今年度の図書費配当が決まりました。1校当たりの平均配当額はつぎのどれでしょう。
① 昨年度30万円の2倍以上の75万円程度となった。
② 昨年度とほぼ同額の34万円程度となった。
③ 昨年度より減額され20万円程度で2022年度レベルまで後退した。
※平均の計算のための学校数は.中等教育学校、全日制定時制の併設校は1校としました。
答えは画像の下にあります。
《答えと解説》
答え:① 昨年度30万円の2倍以上の75万円程度となった。
解説:なんと、昨年の倍以上になりました。例年行われている市民団体(県民連絡会)における交渉の成果とともに、ここ数年の校舎改築の予算が一段落して余裕ができたのではと思われます。それでも100万円以下ですので、100万円をこえる全国平均と比較すると最低レベルです。各校の不足分は私費(保護者負担)ですが図書費との名目で徴収しているのは神奈川県だけとも言われています。
前回の図書費に関するクイズを出題したのは2022年9月。その問題の参考として「千葉県104万円、埼玉県105万円、横浜市114.4万円」という数字も出していました。
神奈川県立高校の数字しか知らないと、2021年度は18.6万円、2022年度に30万円になり、そして2024年度に75万円…と、大躍進しているように感じてしまいますが、他政令指定都市(そもそも相模原市には市立高校がありませんが)、他都道府県と比較するとまだまだ全然足りていないのが実情です。
では、相模原市立の小中学校はどうなのかというと……
有料記事なので有料部分の本文を掲載することは控えますが、グラフだけ使わせていただきます。
相模原市、ここでも「政令指定都市最下位」という不名誉な1位を獲ってしまっています。
おとなり川崎市の5分の1程度です。
本来、国や自治体が出すべきお金をPTAなどに頼っている相模原市。ちなみに我が子が通っていた小学校はPTAまつりの売り上げを「図書費」として学校に寄付していたと記憶しています。(これはこれで場合によっては法に触れる可能性もあるのですが……)
小中学校の図書室が充実していないと、子どもたちは「学校の図書室は面白くない」と感じるかもしれません。
そうなると、高校に行っても図書室を利用する生徒はそれほど多くないかもしれません。
そして、「利用者が少ないから予算も少なくていい」と判断され兼ねません。
今回のクイズを見て、私は自治体別の県立高校の図書室利用率(貸出数)なども知りたいな、と思いました。
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